わきが治療の手術ってどのくらい切るの?

剪除法の場合4~5cm程度

わきがの治療法の中で外科的手術があります。
わきが治療の場合、剪除法の用いられることが多いです。
わきの下を切開して、わきがの原因となる汗腺を切除する方法です。
執刀医が自分の目で汗腺を確認し切除します。
このときどの程度わきの下をカットするか心配という人もいるでしょう。
体型などの個人差もありますが、だいたい4~5cm程度切開することが多いです。
皮膚をめくりあげるような形で汗腺を目視し、切除する手法です。

傷跡は目立たなくなることが多い

わきがの手術をした場合、傷跡が目立つのではないかと思う人もいるでしょう。
4~5cmカットするとなると、かなり傷跡も目立つと心配する人もいるはずです。
しかし実績豊富なクリニックであれば、傷跡がわきのシワに並行するように切開してくれます。
このため、傷跡が残ってもほかのわきの下のシワとほとんど区別できません。
しかも技術のある執刀医が担当すれば、丁寧に切開したところを縫合します。
結果的に細かな線になるので、パッと見てもどれが傷跡か自分の目で確認するのも難しいです。

傷跡が気にならなくなるまでは半年程度必要

スキルのある執刀医が担当すれば、わきがの手術跡の目立つことはまずないでしょう。
しかし手術直後は傷跡は当面残るものと考えておきましょう。
術後1カ月もすれば、見た目の傷跡はかなりきれいになるでしょう。
ただし患部を触ったときに若干周囲と比較して皮膚が固く感じます。
また色素沈着をして、少し茶色っぽく変色しています。
3か月も経過すると、皮膚の固さや色素沈着も気にならなくなってきます。
ただし少し患部にツッパリを感じるかもしれません。
このツッパリが取れるようになるのは、術後半年後が一つの目安になるでしょう。

傷跡の修正も可能

中には傷跡がくっきりと残ってしまうケースもあるでしょう。
しかし専門のクリニックに相談すれば、傷跡の修正治療を実施してくれます。
傷跡の中でも多いのが、先ほど紹介した色素沈着がいつまでも残ってしまうものです。
この場合、レーザー治療が効果的です。
レーザーで傷跡の残っている表面を薄く削る、小さな穴をレーザーで開けて自然治癒を促進する方法がとられます。
その他には切除縫縮という方法もあります。
傷跡の部分を切除して、皮膚を伸ばして縫合する手法です。
この方法はわきが手術の傷跡のほかにもやけど跡を消去するためにも導入されることのある手術法です。