わきが手術後はどんな状態?術後の治癒はいつ?

わきが手術とは?

わきが手術には直視下手術法と非直視下手術法の2つに大きく分類することができます。
直視下手術は、医師がアポクリン汗腺を確認しながら取り除く方法です。
非直視下手術とは傷跡をできる限り残さないように工夫された手術になります。

直視下手術(剪除法)の場合

基本的に3~5cm程度の傷跡が残ってしまいます。
術後は皮膚にガーゼを縫い込むタイオーバーと呼ばれる止血と圧迫固定を実施。
強く圧迫をおこなうことによって、むくみの予防にも繋がります。
タイオーバーは分厚く丸めたガーゼを当てるため、脇を閉じることができません。
タイオーバーは基本的に術後2~3日おこないます。
ただ医師が状態を診て判断するため、さらに延びる可能性もあるでしょう。
また、皮膚の下に溜まった血液などを排出するためにチューブも挿入されます。
このチューブは術後2日目には外すのが一般的です。
術後は1週間以内に2,3回は診察を受けなければなりませんが、一般的に術後1週間で抜糸がおこなわれます。
抜糸をおこなうまでは無理はしないようにしましょう。
最近では剪除法なのにもかかわらず、タイオーバーをしないクリニックもあるようです。
タイオーバーをしないため、余計な傷をつけることはありません。
ただ固定をどうやっておこなうのかは、事前に確認したほうが良いでしょう。

非直視下手術(皮下組織削除法)の場合

皮下組織削除法の最大の特徴は傷跡が小さいという点です。
さらに他の非直視下手術と比較すると、再発する割合が少ないでしょう。
しかしメリットばかりではありません。
デメリットとして、ダウンタイムの期間が1~2週間程度と長くかかる点が挙げられます。
またクリニックによっては3日程度の入院も必要です。
つまり長期に休暇がとれる人でなければおこなうことは難しいでしょう。
皮下組織削除法の術後、ダブル・タイオーバーによる固定をおこないます。
腕を自由に動かせるようになるまでには、7~10日程度かかるようです。
また皮下組織削除法は医師の腕次第で術後の状態や治療の効果が大きく変わります。
手術を受ける際には、信頼できる医師に執刀を依頼してください。

非直視下手術(皮下組織吸引法)の場合

傷跡もほとんど残らないため、比較的気軽におこなえる手術です。
ただ再発率も高いため、完治を希望する方には向いていない手術でしょう。
皮下組織吸引法の術後は、ガーゼで創部を固定します。
ダウンタイムまでの期間も1週間程度と短いです。
また、脇さえ濡らさなければ、術後当日よりシャワーを浴びることも可能です。
ただし吸引器のパワーが強すぎる、皮膚が薄いなどがあれば、腫れてしまうケースもあります。
そのためアフターケアが万全かどうかも手術を受ける前に確認しましょう。